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ヌメヌメ!オオサンショウウオ調査!

お世話になっております!おしゃべりZoologyスタッフです🙋‍♀️

 

台風が過ぎ去り、急にひんやりとした空気になりましたね!

ドングリや栗も地面に落ち始めて、ますます秋になってきました🌰

 

そんな肌寒い某日、スタッフはオオサンショウウオの調査に行ってきましたのでご報告いたします!

 

まずオオサンショウウオについて簡単に解説❗️

 

オオサンショウウオはサンショウウオ目オオサンショウウオ科の両生類。

大きさは最大約150cmにもなる、世界最大の両生類です!

 

 

現在特別天然記念物に指定されているとっても貴重な生き物!

主に関西圏に多く生息していて、地域によって「ハンザキ」「ハンザケ」などの地方名があります。

また、現在とほとんど姿が変わらない化石が産出していることから、「生きた化石」と言われます🦖

 

スタッフが普段活動している岡山県の北部にはオオサンショウウオがたくさん生息していて、

謎が多いオオサンショウウオの生態研究において、絶好の調査場所になっているんですよ❗️

 

そんな岡山での調査、実はスタッフは初めてなのでドキドキです💓

 

※この調査は国・自治体の特別な許可を得た上で行っています。

許可無く天然記念物を捕獲することは法律により禁止されていますので、絶対に真似をしないで下さい

 

 

早速岡山県の北部の調査ポイントへ!

すると…

台風直後で荒れに荒れた川。これにはオオサンショウウオも相当疲れていそう…。

台風直後ということもあり、このポイントは激流となってしまっていました😭

 

これではオオサンショウウオを捕獲する網が流されてしまいます。

 

ということで、ポイント移動‼️

なんとか、水があまり濁っていない、流れも穏やかなポイントへ。

先ほどの激流とは違う支流。川によって荒れ具合が全然違います!

写真のように、陸地から餌の入った網を河川へ投げ入れます!

 

今回はこの場所ともう1つのポイントの水路に網を仕掛けて、明日まで待ちます。

 

捕獲できますように…。

 

翌朝、仕掛けた網を引き上げてみると…!!

捕獲された小さなオオサンショウウオ。 台風で疲れているのか、おとなしかったです。

獲れました〜〜〜!!!!!!

 

全長 52㎝とサイズは小さいですが、れっきとしたオオサンショウウオです‼️

 

野生のオオサンショウウオは初めてのスタッフ、大歓喜❗️😆

 

しかも以前捕獲されたことのあるマイクロチップが入った個体。

このような個体を「再捕個体」と言います。

 

再捕されたことで、前捕獲された場所からどのように移動しながら生活しているのか、

また成長具合を見られるなど、多くのことが分かります!とても貴重なデータです。

 

研究というのは、このような調査を何回も行って得たデータを積み重ねて行われます。

 

そんな研究者の努力、調査で出会った人や動物たちとの大切な思い出や貴重なお話

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❗️お知らせ❗️

おしゃべりZoologyの開催時刻が、お客様のお声を受け16:15~17:15となりました!

これからもより一層サービス向上に努めて参りますので、おしゃべりZoologyをよろしくお願い致します。

 

いつものように宣伝タイムでした!

 

捕獲したオオサンショウウオは、体の各部位や体重を計測し、元いた場所に優しく返します。

 

見た目とは裏腹に、オオサンショウウオは獰猛で、よく暴れたり噛んできたりよくするらしいのですが、

今回の個体は本当におとなしくて、サクッと作業してすぐに放流できました。

計測されているオオサンショウウオ。

実は日本にいるオオサンショウウオは2種いて、日本固有種のオオサンショウウオに加え、

チュウゴクオオサンショウウオという外来種が人間によって移入されています。

 

この2種は交雑することができ、雑種が生まれるために問題となっています。

 

実際、日本の生息場所に分布するオオサンショウウオは雑種が多くなっているのですが、

岡山県は比較的国産オオサンショウウオの割合が高く、

特に今回調査した地域では外来種とその雑種は確認されていません。

 

こんな貴重で可愛い生き物の大切な生息場所を、これからもずっと守っていきたいですね❗️

 

以上、活動報告でした!

また次回の更新をお楽しみに〜👋

おしゃべりZoology スタッフM